<サッカー>小林、なるか初代表 川崎で恩返しのゴール量産

 アギーレ新監督を迎えたサッカー日本代表は、9月に新体制下で初の試合を行う。今月28日にもメンバーが発表されるが、初招集の期待が高まっているのが、J1川崎の小林悠(26)だ。現在、リーグ戦で9ゴールを挙げ、得点ランキングは3位タイ。過去に世代別代表にすら選ばれたこともなかったストライカーが、アギーレ・ジャパンの主役を目指そうとしている。  ◇アギーレ新体制で来月試合  16日のセ大阪戦では2得点。前半10分にGKの股間を抜くゴールを決め、後半36分にはコーナーキックからのこぼれ球に反応して押し込んだ。相手の裏への抜け出し、キレのあるドリブル、競り合いや空中戦での強さと、FWの大事な要素を兼ね備えている。  その実力は代表のザッケローニ前監督にも注目され、今年4月にはワールドカップ(W杯)ブラジル大会を控えた代表候補合宿のメンバーとして発表された。「二度とないチャンス。うれしい気持ちでいっぱい」と意気込んだが、直後に左内転筋痛が悪化して参加を辞退。W杯出場も幻と消え、悔しさとふがいなさから涙がこぼれた。  この時に限らず、「すぐ泣きます」という小林。拓大4年時の2009年秋、右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂する全治6~7カ月の大けがをした。すでに翌年からの川崎入団が決まっていたが、「これで話がなくなると思った」(小林)。泣きそうな気持ちで川崎のスカウトに電話すると、返事は「大丈夫だよ」。今度はうれしさのあまり、涙が出た。  懸命のリハビリを経て、入団2年目の11年にはリーグ戦32試合に出場して12ゴールを挙げた。12、13年シーズンはけがもあって思うような数字は残せなかったが、今季は自己最高だった2年目の得点を超えるのも時間の問題。リーグ戦と並行して戦ったアジア・チャンピオンズリーグでも6試合に出場して3得点と活躍した。  得点を重ねることが、大けがにもかかわらず契約を破棄しなかったクラブへの恩返しと考えている。だから「毎試合、点を取るつもり」という。一方、代表入りについて聞くと、答えはいつも同じ。「チームで結果を出すだけ。代表とかは関係なく、チームのためにプレーしたい」。しかし恩返しのゴールの量産は、おのずと代表の座へ通じていくだろう。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter