三瀧商事コメ偽装、取引先も巻き込む 三重県警「組織的で悪質」

 四日市市の米穀販売会社「三瀧商事」(会社清算中)の元社長、服部洋子容疑者(78)や元管理部長、北村文伸容疑者(56)ら4人が、中国産米を混ぜたのに国産米と偽って販売したとして逮捕された事件。中国の食品会社による使用期限切れ肉の供給問題など「食の安全」に対する消費者の不信感が高まる中、県警は元社長らの逮捕に踏み切った。過去最大規模の偽装米流通事件の背景には、同社の影響力を恐れた取引先の業者や関連会社を巻き込んだ「組織的で悪質」(県警幹部)な手口があった。  県警によると、三瀧商事は、仕入れた中国産など外国産米を、原産地を表示せずに関連会社のミタキライス(同市)に販売。国産米と混ぜて袋詰めさせた後、国産米として買い戻して販売していた。  偽装の調査に当たった県幹部は「帳簿を書き換えるなどの隠蔽(いんぺい)工作があった。関連会社との取引だったため外部の目が届かず、表面化が遅れた」と話す。  また、三瀧商事は用途が限られる安価な加工用米を主食用として流通させる偽装もしていた。農林水産省などによると、市内の2業者に三瀧商事が必要とする加工用米を上乗せして購入させて仕入れた上で、食用米として売っていた。業者にはマージンを支払い、架空伝票を作って仕入れを隠していた。  地元では優良業者と評価されていた三瀧商事。加工用米の流通に関与した業者は「県内での影響力が大きく、取引に応じざるを得なかった」と明かす。県警は加工用米の偽装についても立件する方針だ。  農水省によると、同社は平成25年9月までの3年間で約4400トンの偽装米を販売。販売先は愛知、岐阜、三重、滋賀、大阪の5府県の67業者に上る。県警幹部は「食の安全を脅かす事件で社会的影響も大きい。きちんと責任を追及したい」と力を込めた。 吉田かばん カバン ブランド 吉田カバン スーツケース ブランド クレドラン ブッテロ メンズ バッグ ブランド tough