驚くほどザック似!? 新旧代表監督の就任会見を比較

 サッカー日本代表の新監督に就任したメキシコ出身のハビエル・アギーレ氏(55)が8月11日に来日し、東京都内で就任会見に臨んだ。イタリア人のザッケローニ監督からバトンを引き継ぐ指揮官は「ワールドカップ(W杯)ロシア大会にぜひ出場したい」と抱負を述べ、大勢の報道陣を前に約1時間熱弁を振るった。注目の中身だが、実はザッケローニ前監督の就任会見と重なる部分が多い。両者の主な発言を比較し、違いを浮き彫りにしてみた。  ザッケローニ氏が就任会見で好きな言葉に挙げたのが、バランスだ。「私のイメージは攻撃かもしれないが、自分では攻守にバランスのあるチームを作る監督だと思っている。代表でもバランスがあるチームにしたい」と訴え、「勇気とバランス」は代表のチームコンセプトにも掲げられた。  アギーレ監督も同じ言葉を強調した。「バランスを重視したい。守ることも攻めることもできる、攻守両方こなせる選手が必要。イレブン全員が守れて、攻められるチームを目指している」。現代サッカーのチーム作りはもはや「攻撃的」「守備的」に二分できなくなっていることの表れだが、両者がいち早く同じ言葉を掲げたのは印象的だった。  もう一つ共通していたのが「サムライ」。ザッケローニ氏は「日本語では音を聞く限り、『サムライ』という言葉が好きだ」、アギーレ監督も「(代表の)『サムライブルー』というネーミングが気に入っている」と話し、「サムライ」という言葉が海外に深く浸透していることをうかがわせた。  また、代表に複数のシステムを導入するという宣言も共通していた。ザッケローニ氏は「このレベルまで来ると一つのシステム(だけで戦うこと)はありえない。相手を見たり、流れを変えたり、上手にできないといけない。イタリアではどんなシステムも使った」と主張。代表でも基本布陣に据えた4-5-1に加え、代名詞の3-4-3の習得に励んだが、結果的にW杯ブラジル大会は4-5-1のみで戦うことになった。  アギーレ監督はさらに踏み込んだ。「基本は4-3-3を考えている」と明言した上で、「3-4-3になったりもする」「DFは3人の時も、4人の時も、5人の時もある」「試合の状況に応じて柔軟に使いたい」と訴えた。  中盤をこれまでより増やすのは、「守備を固めて勝利を目指したい」という発言とつながっている。ザッケローニ氏の指揮したチームの評価については「誤解を招くのは嫌なので差し控えたい」と詳しく語らなかったが、自身の求める攻守のバランスは、ザッケローニ氏よりもやや後方に重心を置く考えなのだろう。  ただ前任者に対する配慮は、日本人の美徳にも重なる。指揮官は2010年に一度断ったオファーを今回受諾した理由について、日本協会側が指揮していたチームの観戦に熱心に訪れ、誠意を持って交渉にあたった点を挙げたが、こうした「浪花節」を理解する性格も日本向きかもしれない。日本への強い愛着を示し、「私は半分日本人だ」と訴えたザッケローニ氏同様、サポーターに愛される監督になるのではないだろうか。 吉田かばん カバン ブランド 吉田カバン スーツケース ブランド クレドラン ブッテロ メンズ バッグ ブランド tough