咲くやこの花館で「食虫植物展」-入場者数前年比50%増 /大阪

 花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055)で現在、「謎解き!?虫を食べる植物展」が開催されている。  「ハエトリグサ」「モウセンゴケ」「ウツボカズラ」など50種類150点の世界の食虫植物を展示し、その生態を紹介する同イベント。「謎解き」スタイルで理解を深めてもらおうと「虫を食べたあとはウンチをする?」といったクイズに答えるスタンプラリーも実施。本年度の入場者数は、前年比50%増となる1万8000人がすでに訪れているという。「夏休み中の親子連れが多く、中には関東から来た人もいる」と広報担当の河井幸一郎さんは話す。  食虫植物には、葉っぱの表面にネバネバした粘液を分泌し虫をくっつけて捕獲する「とりもち型」や、虫が止まると滑って穴に落ちてしまう「落とし穴型」など5種類の虫の捕獲方法があり、それぞれの様子を見ることができる。2枚の葉を閉じることで虫を捕らえる「ハエトリグサ」や六甲山系でも見られる「モウセンゴケ」など、国内で見ることができるものも展示。「食虫植物は水の流れが速く土に栄養が乏しい湿原に生息している。栄養不足を補うために虫を食べており、厳しい環境の中でも生き続ける植物のたくましさを見てほしい」と河井さん。  植物が虫を食べる様子の実演や観察教室なども人気という。観察教室で使った植物は持ち帰ることもできる。大阪市生野区から小学生の2人の子どもと一緒に来場した李さんは「子どもの自由研究のために初めて植物館に来た。子どもたちはハエトリグサの虫の食べ方が面白いので帰って絵を描きたいと話している。来てよかった」と話していた。  開館時間は10時~17時。月曜休館。8月31日まで。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter

金工の豆皿展「いまからまめさら」始まる-海外団体との連携も /京都

 1838(天保9)年に錫師(すずし)として創業し、スズや銀の金工品を中心に扱う清課堂(京都市中京区町通り二条下る妙満寺前町、TEL 075-231-3661)で8月19日から、金属工芸の技法で制作された豆皿公募作品を集めた「いまからまめさら」展が始まった。  今年で3度目となる同展。ギャラリーとして利用する蔵や茶室に50点を展示。優秀作品には「山中源兵衛賞」と賞金を授与する。今年は、月桂冠(伏見区)と、イタリア・フィレンツェに本部がある「ロムアルド・デル・ビアンコ財団」が主宰する「ライフ・ビヨンド・ツーリズム」と連携。各団体が選んだ作品も表彰される。ライフ・ビヨンド・ツーリズム賞に選ばれた小山泰之さんの作品は、来年6月にフィレンツェで展示会を行うことになっている。  今年は山中源兵衛賞の該当者はなく、最後まで選考に残った2作品に「審査員特別賞」を授賞した。技術的な面とコンセプトがはっきりしていることを重視する同賞。「みずたま(り)」を制作した水野千秋さんには、「青く発色させたチタンを使い、情景が浮かぶような作品だったが、技巧的な工夫が欲しかった」。長いキャリアを持つ田中千絵さんの作品は「技巧的に素晴らしい作品だったが、作品としてのコンセプトは弱かった」と評価した。「3回目ということもあり全体にレベルが高いが、自由な発想の作品は減ったように感じる。その中でも2作品は際立っていた」と7代目当主の山中源兵衛さん。  銅やチタンなどをたたいて成形する作品が多く見られる中、ワイヤを豆皿に仕立てた作品や、鋳造で砂の凹凸を生かし、「枯山水」の造形を作り出した技法も目を引いたという。「作品は販売も行っているので、手に取っていただいて好みのものを見つけてもらいたい」とも。 「海外の団体に声を掛けて参画していただいたが、海外の方は『豆皿』になじみがなく、その魅力を伝えるところからスタートした。盆栽や根付けなどが海外で高い評価を得ているのと同様に、小さいものに世界観を落とし込んで愛(め)でる・集めるという日本的な哲学の要素が豆皿にはある。海外で次の流行するのは、もしかしたら豆皿かもしれないと期待を込める。  開催時間は10時~18時。入場無料。今月25日まで。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter

広島の浜崎さん「核廃絶の訴えできた」 高校生平和大使が帰国会見

 広島市の友好都市、ドイツ・ハノーバー市で催された平和記念式典などで、核兵器廃絶と世界平和の実現を訴え、帰国した高校生平和大使のノートルダム清心高校1年の浜崎楓子(ふうこ)さん(15)=広島市西区=が19日、同市役所で帰国会見し、「結束すれば核兵器廃絶や紛争のない世界実現を成し遂げることができると思った」と感想を語った。                   ◇  浜崎さんは曽祖父母のうち3人が被爆者の被爆4世。ドイツには長崎県の前高校生平和大使とともに4~8日に滞在した。6日にはハノーバー市の平和記念式典に参加し、被爆の後遺症で10年以上、寝たきりとなった曽祖父の体験を交え、核兵器廃絶と世界平和の実現を訴えた。式典の出席者の女性の1人が感激して「原爆という悲劇があったが、その後に生まれた子供が成長し、こうしてスピーチしたことは何より平和の証し」と語りかけてきたという。浜崎さんらはベルリンでの高校生らとの交流やドイツの日本大使館主催の平和コンサートにも参加し、スピーチした。  「自分の言葉できちんと訴えることができた」と浜崎さん。一方で「ハノーバーも戦争で大きな被害を受けたことを多くの人は知らないと思う。私ももっと学んで、お互いの痛みを知ることで、平和に向けて前進していきたい」と決意を述べた。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter

なみえ焼そば作って食べて 仙台で交流会

 浪江町など福島県からの避難者を対象にした交流会「ふくしましゃべり場サロン なみえ焼(やき)そばを作って食べよう!」が27日、仙台市の若林区中央市民センターで開催される。準備をしているのは、浪江町復興支援員の赤間政義さん(62)と渡辺ひろみさん(53)。2人は「ふるさとの味を楽しみながら親交を深めてほしい」と参加を呼び掛けている。  イベントは浪江町復興支援員宮城県駐在と、「支えあいセンターわかばやし」の共催。  なみえ焼そばは、うどんのような太麺を使うのが特徴。ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」で昨年、最高賞に輝いた。当日は参加者全員で焼きそばを作った後、食事会を開く。  仙台駅からの無料送迎バスが運行され、イベント終了後に仙台場外市場「杜の市場」(若林区)に立ち寄って買い物することもできる。  赤間さんは「情報が届かなかったり、交通手段がなかったりして交流会などに出てこられない人は多いと思う。ぜひこの機会に足を運んでほしい」と呼び掛けている。  支援員は町の臨時職員で、全国10カ所に配置された。2人はことし6月から仙台市を拠点に活動を始め、北海道、岩手、青森も担当する。町民の訪問や交流会の企画のほか、町の情報を発信するチラシ「いこい通信」の発行に取り組む。  浪江町から仙台市に避難した住民は5月末現在、354人。宮城県駐在が担当する4道県では、822人に上る。  浪江町から避難した渡辺さんは「被災したことで精神的なダメージは大きかった。だけど、町の役に立ちたいと思い支援員になった」と話す。赤間さんは「浪江町出身ではないが、町民の気持ちに寄り添って活動したい」と意気込む。  イベントは午前10時開始。定員は先着30人で、参加無料。希望者は22日までに申し込む。連絡先は浪江町復興支援員宮城県駐在080(9010)6375。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter

条例案2回否決、3度目の提出/青森市庁舎「現在地」建て替えで

 長期化している青森市の庁舎建て替え問題で、市は19日、現在地建設を前提に設計案を選定する「公募型プロポーザル審査委員会」を設置するための条例案を27日開会の市議会定例会に提出することを明らかにした。同条例案は昨年6月、今年3月の市議会で否決され、提出は3回目。市は、その後の公聴会や市議会の意見を反映させて庁舎整備基本計画を改定したとしているが、議会の一部には「現在地ありき」と、市の姿勢を批判する声が依然根強い。  19日の市議会総務企画常任委員協議会で、嶋口幸造・市総務部長が明らかにした。  同審査委員会は、建築関係学科の大学教授ら4人と副市長で構成し、各業者が提示する新庁舎設計案を専門的な見地から審査する。  常任委で委員側が建て替え場所の確認を求めたのに対し、嶋口部長は「(現在地建て替えを盛り込んだ)庁舎整備基本計画に基づくもの」と答えた。  さらに、市が8月11日付で改定した同基本計画の主な内容として、嶋口部長は(1)まちづくりの観点を追加(2)消費税率引き上げにより概算事業費を約97億円から100億円に増額(3)スケジュール遅れで供用開始が2018年度から19年度にずれ込む-などを挙げた。  市が、現在地建て替えに向けた同条例案を再び提出することに、過去2回の採決で否決に回った議員らは反発を強めている。  常任委後の本紙取材に、自民新青の山本治男議員は「今回も実質的に同じ内容。3月定例会での否決後も(鹿内博)市長と議員が密に話し合う機会は持たれていない」と指摘。さらに、庁舎問題の長期化で市・議会双方の責任を問う声が市民から出ていることを念頭に「10月の市議改選の直前だから、議員が(これ以上)反対しづらいと考えたとも受け取れる」と市側への不信感をのぞかせた。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter

<まごころ奨学金>返済免除も検討 犯罪被害者の子支援拡大

 政府は、犯罪被害者の子どもたちを支援する「まごころ奨学金」を使いやすくするため、奨学金の返済を条件次第で免除する負担軽減策の検討に入る。同奨学金は振り込め詐欺の被害者に返しきれなかった被害金(預保納付金)を元手にしたものだが、年200人以上の利用見込みに対し、今年度の新規の奨学金受給者はこれまでに15人と低迷。背景に犯罪被害者への情報伝達の不足や、奨学金の使い勝手の悪さがあると指摘されていた。  まごころ奨学金は2013年度にスタートした。貸し付け対象は、殺人事件や交通事故などで親を失ったり、犯罪に巻き込まれた親が働けなくなったりして経済的に苦しむ高校生や大学生、大学院生たち。奨学金事業は政府が公募で選定した公益財団法人「日本財団」が13年度から運営している。大学生の場合は毎月8万円、入学一時金30万円を上限に、最大30年間の返済期限で無利子で借りることができる。  奨学金の原資となるのは振り込め詐欺の被害金だ。通常、被害者が詐欺に遭ったことに気付けば、「振り込め詐欺救済法」に基づいて振込先の口座が凍結され、被害金は戻ってくる仕組みになっている。しかし、被害者が被害に気付かない場合や被害者を特定できないケースでは、返しきれないお金が残るため、預金保険機構に納付し、保管してきた。こうした「被害金」は約50億円(13年度)に達している。  「まごころ奨学金」の目的は、この返しきれない被害金を有効に使うことだったが、奨学金の申請者は13年度に47人、14年度は現在までにわずか17人。このうち、実際に奨学金の貸し付けを受けたのは13年度が31人、14年度が15人で、これまでの拠出金は計約6200万円にとどまっている。  日本財団は利用が低迷している現状について「利用者には好評だが、制度を知らない人も多い。借金を背負うことにためらうケースもあり、十分に浸透していない」と話している。金融庁や財務省、内閣府などの関係省庁は、低迷する利用実績や被害者側の要望などを踏まえ、学業などで一定の成績を収めた場合に返済を免除・軽減したり、貸し付けから給付に変更できたりするよう仕組みを変える改善策を軸に検討を始める。  犯罪被害者の団体からも不便さを訴える声がある。東京都内で犯罪被害者を支援する団体は「生活に困窮した被害者家族だと貸与はハードルが高い。ほかの奨学金制度よりもメリットが得られるよう、一定の条件を満たせば給付することを検討してほしい」と指摘している。【竹地広憲】  ◇預保納付金支援事業  振り込め詐欺の被害金を被害者に返したあとに残るお金を犯罪被害者の支援に充てる制度。2008年に施行された振り込め詐欺救済法で、詐欺に使われた口座の凍結や被害者への返金の仕組みが整った。返しきれなかった被害金は預金保険機構が保管していたが、残高が増えてきたため、犯罪被害者支援に役立てることにした。残高は約50億円あり、40億円を奨学金事業に、残る約10億円を被害者支援団体に助成する。13年度は被害者からの相談事業の拡充や防犯カメラの設置などに取り組んだ42の支援団体に約2億1000万円を拠出した。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter

新卒応募、「減った」4割 静岡県内中小企業15年採用

 大学4年生らが対象の2015年春の新卒採用活動で、県内中小企業の約4割で応募学生が前年より減少したことが、静岡新聞社が19日まとめた県内企業調査結果で分かった。内々定の辞退率が前年より高い企業も目立つ。景気の回復基調を受けて首都圏などの大手企業が採用数を増やした影響とみられる。県内企業も採用意欲を高めているが、学生が集まりにくくなっている状況がうかがえる。  採用調査は、6月中旬から7月中旬にかけ、静岡新聞社営業局が県内に本社や事業所がある1千社を対象に実施した。有効回答率は18・9%。  調査結果によると、前年に比べて応募(就職サイトなどを活用したエントリー)が「減った」企業は40・3%で、「増えた」とした24・2%を大きく上回った。応募後の企業単独の説明会の参加が「減った」のは41・7%で、さらに減少する傾向にある。辞退率が「前年より高い」と回答したのは24%で、全体の4分の1を占めた。「前年並み」が27%、「前年より低い」は11%。内々定を出した学生の半分が辞退したと回答した企業は、全体の14・4%あった。  昨年12月に解禁された15年卒の学生の採用活動は、28%の企業が面接などの選考開始時期を前年より早めたと回答した。調査時点で約8割が内々定を通知し、ピークは5月中旬だった。  「採用数に達していない」などの理由で、調査時点で64%の企業が採用活動を継続する意向を示した。このうち、継続予定期間は「年内」が77%、「来年1~3月」が20%だった。 ◇16年採用も「売り手市場」  現在の大学3年生など2016年卒の学生の採用活動は、会社説明会などの解禁時期が現行の12月から3カ月後ろ倒しになる。16年卒の採用活動については、「15年卒並み」「増やす」と回答した企業が全体の約64%を占め、引き続き学生側優位の情勢のようだ。  採用数を「15年卒並み」としたのは51・1%。「大幅に増やす」「多少増やす」は合わせて12・8%。「多少減らす」「大幅に減らす」は3・9%だった。2・2%が「採用なし」と回答した。  一方、就職戦線が売り手市場になって注目度が高まったインターンシップ(就業体験)は、31%が「実施予定」、23%が「検討中」と回答。前年度は約7割の企業が「実施していない」と回答したが、本年度の「実施しない予定」は28%にとどまった。  実施(予定)期間は、「2日以上1週間未満」が55%と最多。「2週間以上3週間未満」は17%、「1日」が8%とばらつきがあった。  インターンシップについて経団連は「採用選考とは関係ないことを明示して行う」ことを強く求めている。 ポーター ビジネスバッグ ブランド リュック 人気 鞄 ブランド aniary slow クレドラン head porter